クリスタルボウルを奏でるポイント①〜感覚を通して自分自身を知る
クリスタルボウルを奏でる時は「感じる」事が重要ポイントとなります。
肌感覚と、ハートの感覚
この2つの感覚です。
この「感じる」という行為は、身体があるからこそできる事。
しかし、最終的には、その人自身にしかできない領域です。
なぜなら、人それぞれ感じ方は違います。他の人がいいと思った事を自分が同じ様に感じるかと言えば、必ずしもそうでないからです。
あなたの身体はあなたのものでしか無く、あなたの心も、当然あなただけのものであり、あなたの感覚も、あなた本人にしかわかりません。
だからこそ、感覚は
自分自身とつながる『鍵』
の様なもの。
自分がどういう人間で、何が好きで何が心地良くて、何が嫌で不快なのか。
自分の感覚をしっかり捉える事がができてくると、自分がどんな人間なのかわかってきます。
いわゆる『自分軸』と呼ばれるところも強く、太くなります。
※ちなみに「何となく」の雰囲氣で奏でる事とは根本が違います。
雰囲氣で奏でている時は、いかにも感覚で奏でている様に見えますが(奏でている本人もそのつもりでいますが)地に足がついておらず、ふわふわとした不安定な感じです。
この場合、無意識、無自覚でやっているし、寧ろ感覚を殆ど使っていないと言っても過言ではありません。
その様にして奏でた音は、よく聴くと不安定でどこか浅い、物足りない感じになります。
常に心地良い方を選ぶ
クリスタルボウルを奏でる事は、この世界を生きる事ととても近いと感じます。
奏でれば奏でる程、またレッスンで奏でる生徒さんに伝えれば伝える程、その事に氣づかされます。
そんな中、奏でる上で最も大切なポイントは
常に「心地良い方を選ぶ」という事。
それには、先に述べた
自分にとっての「快」「不快」を知る事が必要です。
(だから感じる事、繊細でいる事はやはり大切!)
そして、うまくいかないと感じた時は、止めてもいいのです。
「やる」か「やらない」かよりも、どのようにしてやめるか。音のフェードアウトのやり方の方が聴く側には印象を残します。(インパクトがある、という事ですね)
やめるまでいかなくても、何か違和感があれば、そこを見逃さずにどうしたら良いかを直感で探るとうまくいきます。
氣づいたら早い段階で方向転換しようと試みる事は大切です。
そして、また、自分がいいと思った(心地良い)タイミングで、違う方向から始めてみる。
(やはり現実を生きるのポイントと似ています)
クリスタルボウルは、どちらかというと「静」の楽器なので焦る必要はありません。
奏でる速度や、音と音との間隔は、自分が心からしっくりくるペースでいいし、寧ろそれがいいのです。
そして、自分にとってしっくりくる音は、聴く人にとっても自然で心地よく伝わります。
自分が心から「良い」と思っている、この意識そのものが伝わるのです。
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