音には何故癒しの効果があるのか?音のメカニズム
ストレスが和らぎ、心がすっきりする効果のあるクリスタルボウル。クリスタルボウルの最大の特徴は、大きく分けて2つあります。それは…
- 「音」を使用する
- 水晶でつくられている
という事です。
この2つについて、まずは「音」について簡単にお話していきます。
「音」は、わたし達が生活する上で当たり前にあるものです。その「音」とは、一体何でできているのでしょうか?
答えは「振動」です。
「音」とは耳で感知できる振動です。震えが生じて、空氣を伝って流れてくる余波が、わたし達の耳に伝わり感知されると「音」と捉えられます。
そして、この世にある物質は、気体も液体も、私たちの身体を含め固体もすべて、原子レベルで見ると振動しています。
この、原子が震えている状態を波動と呼びます。
波動とは、原子を構成している最小単位の物質ーー素粒子、量子が、振動して波を生じさせている状態です。
粒子が振動する事により、電氣エネルギーが生じて生命活動がなされたり、物質が構成され、存在が成り立っています。
粒子は常に振動しています。逆に言うと、振動していない粒子は存在し得ない事になります。
この世にある物質・存在は、全て波動でできていると言っても過言ではないのですね。
ちなみに、原子が幾つかつながり合うと、物質の最小単位である「分子」が形成されます。
分かりやすい例で例えて言うと、水は「H2O」
2つの水素と1つの酸素が結合して、H2Oという「水」という物質が形成されます。
炭素が2つと酸素が1つ結びつくと「二酸化炭素」ができますね。
分子固有の震え方があって、その震えの違いを五感のどこか(視覚・聴覚・嗅覚など)で捉えて、私たちは全く異なる性質の物質と認識しています。
(実際はもっと細かな領域の話ですが、ここでは非常に大まかに述べています)
耳で感知される振動(波動)、音。
音は耳だけで聴くと思われがちですが、波動は、肌や細胞、身体全体に伝わります。
心地良い音(波動)は、わたし達の心や身体の緊張を緩ませ、落ち着かせる作用があります。
そして、心地良い音の秘密…それは、倍音の存在です。
音(振動)からは、たくさんの波が出ています。倍音とは、他の音に共鳴して鳴ったり付随して発生する音の事を指します。
つまり ひとつの音から2つ以上の音が出ているという事です。
音は、人間の耳には聴こえないものも多いのですが、一見単音に聴こえても 実は幾つかの倍音が含まれているのです。(倍音の含まれていない音は、厳密に言うと自然界には存在しないそうです)
それらの音が重なると、周波数の差異からゆらぎを生み出します。その「ゆらぎ」がわたし達へと伝わり、心や身体に影響を及ぼします。
脳波からはα波・θ波などリラックス作用の大きい脳波が発生し、交感神経が抑えられ、リラックスを促す副交感神経が活発になります。木々のざわめきや波の音や、小鳥のさえずりなど、自然に存在する音には倍音が多く含まれている事が多く、これらの音はリラックスをもたらします。
反対に、家電製品から発せられる音などは倍音が少ないのでリラックスしないのだそうです。