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祈りの旅・熊野。~豪雨と雲龍さんの笛。そして大斎原での奉納~

2018.07.11
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各地で激しい天候と災害に見舞われる事が相次いだ七夕の西日本豪雨。
被害に遭われた皆様お見舞い申し上げます。

一刻も早い復旧復興をお祈りします。

この織姫彦星・陰陽和合の日
そして翌日8日、始まりの日。
特別な日でした。

熊野本宮大社での真菰(マコモ)のご神事に合わせて、30人程が集まる祈りの旅となりました。

出発場所の明日香村では、山々には太く長い雲が低くたなびいており、まるで大きな白龍が見護る様にずっとついてきたかの様でした。

そのお陰なのか?

通常であれば雨の多い筈の紀伊半島。しかし有難い事に特に豪雨となる事も無く、スムーズに到着できました。そして着いた直後、雨は急に激しくなったのでした。

大社の駐車場で集合の後、本宮へご挨拶。

その後、旧社地であった大斎原へ移動し、雲龍さんの笛の奉納に参列。

献奏が終わった途端、何物かが来た様に、雷が起こる。

まさしく、神鳴りでした。

駐車場へ戻り車に乗り込むと同時に激しい雨が降り出しました。

夜は宿で熊野古神道を長年研究されている磯さんによる「スサノオ」のお話。

神話の話ではありません。エネルギーのお話ですね。

神とは何か?

闇とは?

光も闇は、どちらも必要不可欠であり

闇は排除されるべきものでは無い。

物事を平面ではなく立体として捉える。

そして、総てはやはり自分から。

等々…

今まで知りたかった事を知り、朧げに感じてきた事をはっきりと形にして頂いた感覚でした。このタイミングで聴けて心から良かったと感じました。

自分の中に落とし込んで、これからの日常を生きよう。。

翌8日は正式参拝と八島まこも会の方々による真菰感謝奉納・木村差代子さんによるアマミ舞とトホカミエヒタメ、アワノウタ・そして雲龍さんの笛の音の奉納会に参列しました。

私達もあわの唄と母音・息吹の笛を合わせました。

全員から成る音の輪(和)

異なるものが混じり合い、新たなひとつのものと成る熊野の大きな懐に抱かれて。

実はこの響き合わせの最中、私の息吹の笛から初めてちゃんとした音が出ました。
無心になって吹いている内に、音が出ていた事に氣づきました。
一昨年の秋に手元に来て以来、か細い音しか出なかっただけに、嬉しくて。

新たなはじまりの日に鳴った、「新しい音」なのかもしれません。

そして、この旅のもうひとつの大きな目的。

奉納会の前に、自然音楽家MIROKUさんと渡会さんの奈良組3人で、密かに熊野本宮大社旧社地・大斎原にて音と声を奉納させて頂きました。

「己を開く事が、総てを開く鍵となる」

前日のスサノオの話を聞くと聞かないでは、ここでの奉納の質もまた違うものになっていたかもしれません。しかしそこは必然の流れだったのでしょう。

先ずは己を開く事。
その意識は、その場、そして総ての存在世界と呼応する。

私は、私を開く事で周りの皆さんと宇宙と繋がろう。
そう決意して奏でました。

実は一昨年の夏にこの場所で、ひとり石笛の音を捧げていたのですよね。

まさかこの様な形で再び来られたとは。

ひとえに、感謝でした。

実はこの春、雲龍さんとこの3人で玉置神社にて音を奉納させて頂きました。

その線上にあったこの熊野。

そういった意味でも、この旅はある意味集大成。
ひとつのターニングポイントになるだろうと感じていました。

旅を終え、報道やネットニュースを見ると、豪雨の被害は想像していたよりずっと深刻で…言葉を失いました。
先月の大阪での地震からまだ1ヶ月も経っていないというのに。

水による災害が相次ぐ事は、目覚めを促す事象として数年前から言われていた。
もう、何が起こってもおかしくない時代に突入したのでしょう。

物理的な備えと、怖れに傾くのではなく自らを開く事。

「今を生きる」という事にもっと注力しよう。
そして、今関わってくれている人達
とりわけ家族にもっと感謝し、大切にしよう。
後悔の無い様に。

祈りの力を、これからもっともっと
日常の中で活かします。

時間も、身体も限られたもの。

だから、私達は学べるのですよね。

今ある 限られたものを大切に。

璃音 りね

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