由緒ある京町家で「月とクリスタルボウル」の日
18日は、お昼は2階で寝ながら聴いて頂く音浴会、夜は1階のカフェで演奏会と、違った趣の2つの空間でさせて頂くという、何とも贅沢な時間を過ごす事ができました。
お昼は、ゆったり寝ながらの音浴会。声をからだに響かせるトーニング瞑想をしてから、横になって聴いて頂きました。
終わった後は残ったお客様と1階のカフェでコーヒーを頂きました♪
夜は、青いキャンドルを灯しての演奏会「蒼の世界」でした。
幽玄。海の中。夜空。星の世界。
どんな世界を感じていただけたでしょうか。。
奏でていた際、お庭の木が一緒に共鳴して揺れていたと教えて貰いました。嬉しいなあ。
「フエドラム」という新しく来た楽器にも少し仕事をしてもらい、まだつたないライアーも歌いながらで参加してもらいました。
木が歌っている様な音色の山桜のライアー。今まで時々変えていた音階は、結局、一番最初に惹かれた「フェアリー(妖精)音階におさまりました。深い森の中では、この音階しか調和しないのだそうです。
さて、この「月と」は、単に古い京町家というだけではなく、至るところに様々な文化遺産が飾られています。元はオーナーの山内さんのご先祖様のご自宅で、文化人や芸能人の集いの場でもあったとの事。その中に谷崎潤一郎さんも来られていて、著作「月と狂言詞」にその事が書かれており、そこから「月と」と名付けられたのだそうです。
そう。「月と」は「with Moon 」という意味なのです。
カフェや、夜の演奏会用に出して貰ったお菓子は、何とクリスタルボウルをイメージしたラズベリー羊羹。みのり菓子さんが特別に作って下さったものです。ひっくり返して蓋を取ると、クリスタルボウルそのもの!感動です!
お好きなお茶を選んで、召し上がって頂きました。
青い光に包まれた「蒼の世界」は、ふと想い出って実現したのですが、思えば私の元々表現したかった世界でもあるのです。
静けさを感じて、静けさと繋がる。
それは本来自分の中にあるものですが、こんな時代だからこそ必要な事でもあり…いや、これからはますます必要だと感じます。
新型コロナウィルスを機に、世界は混乱した様に見えます。色んな情報や思惑が飛び交い、もはや何が正しいのかわからない。そんな時代です。
だからこそ、外側の世界で何が起ころうとも、自分の心の声を聴いて、自分自身を指標として生きる事。今までは、誰かの言う事を鵜呑みにしても大丈夫だったかもしれませんが、これからは、自分の心の声を、羅針盤にして進む事が大切になってくるのではと感じています。
まあ、でも、そこまで深読みしてこれを始めた訳ではなく、私自身がただ単にやりたかったからやったのですけどね(笑)
後から思い出したのですが、私の中には「湖の様に静かな世界観が横たわっている」と、以前声をリーディングする方から言われた事があります。なので、自分の内に元々存在するものを表現したかったのかもしれません。
寝て聴いて貰う音浴も、「蒼の世界」を楽しんで貰うのも、クリスタルボウルは2つの楽しみ方ができますね。
どちらも、これからもやっていきます。
「月と」ではまた秋にもやろうという事になっているので、またお知らせしますね!